「アートマン」の版間の差分
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− | + | 元来「気息」を意味したが、転じて生気、身体、さらに自身の意味になった。哲学的概念としては自我、自己、霊魂、さらに「本体」「万物に内在する霊妙な力」を意味する。<br> | |
− | [[ウパニシャッド]]では、アートマンからの世界創造が説かれるとともに、アートマンを認識すべきであることが強調されている。また、アートマンが[[ブラフマン]]にほかならない(梵我一如)という思想がウパニシャッドの根本思想である。 | + | [[ウパニシャッド]]では、アートマンからの世界創造が説かれるとともに、アートマンを認識すべきであることが強調されている。また、アートマンが[[ブラフマン]]にほかならない(梵我一如)という思想がウパニシャッドの根本思想である。 |
− | [[ぶっきょう|仏教]]では[[むが|無我]]を主張し、アートマンを形而上学的な原理とみなすウパニシャッドの説を否定する。 | + | [[ぶっきょう|仏教]]では[[むが|無我]]を主張し、アートマンを形而上学的な原理とみなすウパニシャッドの説を否定する。 |
2006年6月12日 (月) 13:22時点における最新版
アートマン
(skt.) aatman आत्मन्
サンスクリット語で、我と漢訳される。
元来「気息」を意味したが、転じて生気、身体、さらに自身の意味になった。哲学的概念としては自我、自己、霊魂、さらに「本体」「万物に内在する霊妙な力」を意味する。
ウパニシャッドでは、アートマンからの世界創造が説かれるとともに、アートマンを認識すべきであることが強調されている。また、アートマンがブラフマンにほかならない(梵我一如)という思想がウパニシャッドの根本思想である。