「たりき」の版間の差分
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自力に対する語で、自己に備わった能力を使うことを「自力」、仏・菩薩などの働きを「他力」という。しかし、縁起を根本とする仏教の考えからすれば、自己の行為([[ごう|業]])はすべて「他力」と考えられる。そこで、すべての仏教宗派で「他力」は言われる。<br> | 自力に対する語で、自己に備わった能力を使うことを「自力」、仏・菩薩などの働きを「他力」という。しかし、縁起を根本とする仏教の考えからすれば、自己の行為([[ごう|業]])はすべて「他力」と考えられる。そこで、すべての仏教宗派で「他力」は言われる。<br> | ||
行に関して「自力」「他力」を区別する場合、上記の考えから行者の心構えの問題とされる。 | 行に関して「自力」「他力」を区別する場合、上記の考えから行者の心構えの問題とされる。 | ||
なお、浄土宗・浄土真宗でいう[[たりきほんがん|他力本願]]とは根本的に異なった語であるので、注意が必要である。 | なお、浄土宗・浄土真宗でいう[[たりきほんがん|他力本願]]とは根本的に異なった語であるので、注意が必要である。 |
2006年11月17日 (金) 08:24時点における版
他力
自力に対する語で、自己に備わった能力を使うことを「自力」、仏・菩薩などの働きを「他力」という。しかし、縁起を根本とする仏教の考えからすれば、自己の行為(業)はすべて「他力」と考えられる。そこで、すべての仏教宗派で「他力」は言われる。
行に関して「自力」「他力」を区別する場合、上記の考えから行者の心構えの問題とされる。
なお、浄土宗・浄土真宗でいう他力本願とは根本的に異なった語であるので、注意が必要である。