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2007年12月29日 (土) 16:35時点における版
華厳経
大方広仏華厳経の略。buddhaavataMsaka-naama-mahaavaipulya-suutra बुद्धावतँसकनाममहावैपुल्यसूत्र (skt.)
大方広とは、証すべき「法」のこと、仏とはそれを説いた人のことである。華厳とは、この仏を喩えて言ったものである。
仏が因位のときに修行した様々なことは「華」と喩えられ、この華によって仏果が荘厳されるから「華厳」と言うのである。又、仏となっての徳は華のようであり、この華によって法身が荘厳されるから「華厳」と言うのである。以上が中国での解釈である。
サンスクリットの意味は「仏の飾りと名づけられる広大な経」という意味で、上記のような解釈はしない。
華厳経は、元々は現在の形のような大部の経典ではなく、小さな経典として独立していたが、3世紀頃に中央アジアでまとめられて、現在の形に近いものになったと考えられている。そのうち数点はサンスクリット本のまま残っている。
漢訳されたものは、60巻本〔六十華厳〕と80巻本〔八十華厳〕とであり、チベットにも完訳されたものが残っている。
漢訳
上記のうち四十華厳は、前2者の「入法界品」に相当する。
このうち、もっとも古い章は、おそらく「十地品」であり、1-2世紀頃に成立したと考えられている。ここでは、菩薩の修行の段階を説いており、大乗仏教の修行法を体系的にまとめ上げたものと見られる。
内容
この華厳経において、現象世界は互いに働きかけつつ交渉しあって現象しており、無限に縁起しあっている事々無礙の世界であると法界縁起を説いている。