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[[え|慧]]、すなわち澄みきった理知のはたらき、によってもろもろの[[ほう|法]]のすがたや性質を観察することを意味する。観察の対象たる法は、時に心の中に浮かべる種々のイメージ(その場合の観察は[[かんそう|観想]]ともいう)であり、自身の心の本性(その場合の観察は[[かんじん|観心]]ともいう)であり、あるいは、仏のもつ諸徳性(その場合の観察は[[かんぶつ|観仏]]ともいう)であったりする。 | [[え|慧]]、すなわち澄みきった理知のはたらき、によってもろもろの[[ほう|法]]のすがたや性質を観察することを意味する。観察の対象たる法は、時に心の中に浮かべる種々のイメージ(その場合の観察は[[かんそう|観想]]ともいう)であり、自身の心の本性(その場合の観察は[[かんじん|観心]]ともいう)であり、あるいは、仏のもつ諸徳性(その場合の観察は[[かんぶつ|観仏]]ともいう)であったりする。 | ||
東アジアの[[じょうどきょう|浄土教]]では、観察はその実践の一部門(五念門の第４、五正行の第２)として重んぜられ、[[あみだぶつ|阿弥陀仏]]、その仏国土、およびそこに在る諸[[ぼさつ|菩薩]]、それらのすぐれた徳性が観察の対象とされる。 | 東アジアの[[じょうどきょう|浄土教]]では、観察はその実践の一部門(五念門の第４、五正行の第２)として重んぜられ、[[あみだぶつ|阿弥陀仏]]、その仏国土、およびそこに在る諸[[ぼさつ|菩薩]]、それらのすぐれた徳性が観察の対象とされる。 | ||
2017年4月11日 (火) 07:48時点における版
観察
vipaśyanā (skt.)
観察がvipaśanā(毘婆舎那)の訳語である場合は、「観」と同じであり、止(śamatha 奢摩他)に対している。
慧、すなわち澄みきった理知のはたらき、によってもろもろの法のすがたや性質を観察することを意味する。観察の対象たる法は、時に心の中に浮かべる種々のイメージ(その場合の観察は観想ともいう)であり、自身の心の本性(その場合の観察は観心ともいう)であり、あるいは、仏のもつ諸徳性(その場合の観察は観仏ともいう)であったりする。
東アジアの浄土教では、観察はその実践の一部門(五念門の第４、五正行の第２)として重んぜられ、阿弥陀仏、その仏国土、およびそこに在る諸菩薩、それらのすぐれた徳性が観察の対象とされる。