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「こんごうはんにゃきょう」の版間の差分

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

 
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==金剛般若経==
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=金剛般若経=
vajracchedikaa-prajJaapaaramitaa (sanskrit)<br>
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vajracchedikā-prajñāpāramitā (sanskrit)<br>
 
具名:金剛般若波羅蜜経(こんごうはんにゃはらみつきょう)<br>
 
具名:金剛般若波羅蜜経(こんごうはんにゃはらみつきょう)<br>
 
略名:金剛般若経、金剛経<br>
 
略名:金剛般若経、金剛経<br>
 
漢訳:6種の漢訳があるが、通常は[[くまらじゅう|鳩摩羅什]]訳が用いられる。
 
漢訳:6種の漢訳があるが、通常は[[くまらじゅう|鳩摩羅什]]訳が用いられる。
  
般若経典類の一つで、[[くう|空]]の用語を使用しないで「空」を説いている。一切のモノへの[[しゅうじゃく|執着]]を離れて、さらに「私」という観念をも退けることによって[[ぶっだ|仏陀]]の[[さとり]]は得られるとする。
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 般若経典類の一つで、[[くう|空]]の用語を使用しないで「空」を説いている。一切のモノへの[[しゅうじゃく|執着]]を離れて、さらに「私」という観念をも退けることによって[[ぶっだ|仏陀]]の[[さとり]]は得られるとする。
  
:応無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)
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応<sub>レ</sub>無<sub>レ</sub>所<sub>レ</sub>住而生<sub>2</sub>其心<sub>1</sub>(おうむしょじゅうにしょうごしん)
 
これにその意味が込められている。
 
これにその意味が込められている。
  
 
この経典によって霊現を得た話が、唐の孟献忠編『金剛般若経集験記』などに残されている。
 
この経典によって霊現を得た話が、唐の孟献忠編『金剛般若経集験記』などに残されている。
 
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祇園精舎における仏陀とスブーティとの対話。
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 祇園精舎における仏陀とスブーティとの対話。<br>
般若経典の中では般若心経に次いで最も広く読まれる
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 般若経典の中では般若心経に次いで最も広く読まれる。ことに禅宗では五祖弘忍(こうにん)以来重要視されている。
ことに禅宗では五祖弘忍(こうにん)以来重要視されている。
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2017年4月21日 (金) 09:47時点における最新版

金剛般若経

vajracchedikā-prajñāpāramitā (sanskrit)
具名:金剛般若波羅蜜経(こんごうはんにゃはらみつきょう)
略名:金剛般若経、金剛経
漢訳:6種の漢訳があるが、通常は鳩摩羅什訳が用いられる。

 般若経典類の一つで、の用語を使用しないで「空」を説いている。一切のモノへの執着を離れて、さらに「私」という観念をも退けることによって仏陀さとりは得られるとする。

住而生2其心1(おうむしょじゅうにしょうごしん)

これにその意味が込められている。

この経典によって霊現を得た話が、唐の孟献忠編『金剛般若経集験記』などに残されている。


 祇園精舎における仏陀とスブーティとの対話。
 般若経典の中では般若心経に次いで最も広く読まれる。ことに禅宗では五祖弘忍(こうにん)以来重要視されている。