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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(大円鏡智)
 
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aadarza-jJaana (skt.)、略して「鏡智」ともいう。[[ぶつ|仏]]の持つ四智の一つ。
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<big>ādarśa-jñāna</big> (S)[[ぶつ|仏]]の持つ[[しち|四智]]の一つ。
  
 大きな円い鏡に一切がありのままに映し出されるように、すべてを明らかにする曇り一つない[[しょうじょう|清浄]]な仏智のこと。[[ゆいしき|唯識]]で第八[[あらやしき|阿頼耶識]]を転じて得られる[[むろ|無漏]]の清浄智をいう。
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 大きな円い鏡に一切がありのままに映し出されるように、すべてを明らかにする曇り一つない[[しょうじょう|清浄]]な[[ぶっち|仏智]]のこと。[[ゆいしき|唯識]]で第8[[あらやしき|阿頼耶識]]を転じて得られる[[むろ|無漏]]の清浄智をいう。
  
 
 [[みっきょう|密教]]ではこの智を五智のうちでも金剛部(こんごうぶ)東方・阿閦如来(あしゅくによらい)の成ずる智と特定するが、これら五智すべてが[[だいにちにょらい|大日如来]]の円満なる智体を構成する点では、究極的には大日如来に属するものである、とする。
 
 [[みっきょう|密教]]ではこの智を五智のうちでも金剛部(こんごうぶ)東方・阿閦如来(あしゅくによらい)の成ずる智と特定するが、これら五智すべてが[[だいにちにょらい|大日如来]]の円満なる智体を構成する点では、究極的には大日如来に属するものである、とする。
  
:鏡といふは、衆生本有の大円鏡智の鏡、諸仏已証の名号なり    〔一遍語録〕
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: 鏡といふは、衆生本有の大円鏡智の鏡、諸仏已証の名号なり    〔一遍語録〕

2018年8月4日 (土) 18:31時点における最新版

大円鏡智

ādarśa-jñāna (S)、の持つ四智の一つ。

 大きな円い鏡に一切がありのままに映し出されるように、すべてを明らかにする曇り一つない清浄仏智のこと。唯識で第8阿頼耶識を転じて得られる無漏の清浄智をいう。

 密教ではこの智を五智のうちでも金剛部(こんごうぶ)東方・阿閦如来(あしゅくによらい)の成ずる智と特定するが、これら五智すべてが大日如来の円満なる智体を構成する点では、究極的には大日如来に属するものである、とする。

 鏡といふは、衆生本有の大円鏡智の鏡、諸仏已証の名号なり    〔一遍語録〕