「むしょうぼうにん」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
(→無生法忍) |
(→無生法忍) |
||
1行目: | 1行目: | ||
=無生法忍= | =無生法忍= | ||
− | anutpattika-dharma- | + | <big>anutpattika-dharma-kṣānti</big> (S) 「無生忍」ともいう。 |
一切のものが[[くう|空]]であり、それ自体の固有の性質を持たず、したがって生滅変化を超えているという事実の道理を受け入れること。 | 一切のものが[[くう|空]]であり、それ自体の固有の性質を持たず、したがって生滅変化を超えているという事実の道理を受け入れること。 | ||
− | + | kṣānti(忍耐)を「忍」と直訳しているが、この場合の kṣānti は、事実の道理を事実の道理として受け入れるという意味。 | |
無生法忍は大乗独自の概念である。『[[ちどろん|大智度論]]』などは、不退の菩薩の段階で得ると説く。 | 無生法忍は大乗独自の概念である。『[[ちどろん|大智度論]]』などは、不退の菩薩の段階で得ると説く。 | ||
− | 『無量寿経』(上) | + | 『無量寿経』(上)は[[おんこうにん|音響忍]]・[[にゅうじゅんにん|柔順忍・'''無生法忍'''の「[[さんにん|三忍]]」をあげる。 |
2018年8月22日 (水) 15:33時点における版
無生法忍
anutpattika-dharma-kṣānti (S) 「無生忍」ともいう。
一切のものが空であり、それ自体の固有の性質を持たず、したがって生滅変化を超えているという事実の道理を受け入れること。
kṣānti(忍耐)を「忍」と直訳しているが、この場合の kṣānti は、事実の道理を事実の道理として受け入れるという意味。
無生法忍は大乗独自の概念である。『大智度論』などは、不退の菩薩の段階で得ると説く。