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① 意味、わけ。② 道理。③ 意義、価値、利益。などの意味がある。<br> | ① 意味、わけ。② 道理。③ 意義、価値、利益。などの意味がある。<br> | ||
②の意味で、正しい伝統の道理を「正義(しょうぎ)」と言い、そうでないものを不正義・邪義・異義という。究極の道理を完全明了に示しているものを「了義」といい、そうでないものを不了義・未了義という。この了義・不了義を合わせて二義という。「義相」とは、立てた義理のすがた、あるいは義理と相状の意味であり、義路とは、道理のすじみちである。 | ②の意味で、正しい伝統の道理を「正義(しょうぎ)」と言い、そうでないものを不正義・邪義・異義という。究極の道理を完全明了に示しているものを「了義」といい、そうでないものを不了義・未了義という。この了義・不了義を合わせて二義という。「義相」とは、立てた義理のすがた、あるいは義理と相状の意味であり、義路とは、道理のすじみちである。 | ||
+ | :義とは、所以なり。 〔法華玄義略述 1本〕 | ||
+ | :義に別して三あり。一に相に対して実を顕す。二には体と用に対して義の用を顕せば義と名づく。三に悪に対して善の義の利に論じ義と名づく。 〔浄影の維摩経義記 4〕 | ||
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2019年3月8日 (金) 17:23時点における版
義
artha (S) の訳。
① 意味、わけ。② 道理。③ 意義、価値、利益。などの意味がある。
②の意味で、正しい伝統の道理を「正義(しょうぎ)」と言い、そうでないものを不正義・邪義・異義という。究極の道理を完全明了に示しているものを「了義」といい、そうでないものを不了義・未了義という。この了義・不了義を合わせて二義という。「義相」とは、立てた義理のすがた、あるいは義理と相状の意味であり、義路とは、道理のすじみちである。
- 義とは、所以なり。 〔法華玄義略述 1本〕
- 義に別して三あり。一に相に対して実を顕す。二には体と用に対して義の用を顕せば義と名づく。三に悪に対して善の義の利に論じ義と名づく。 〔浄影の維摩経義記 4〕
愧
慚愧に詳しい。
疑
vicikitsā (skt.)の訳。