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2018年5月31日 (木) 15:58時点における最新版
竹林精舎
釈尊時代、中インドの最強国であったマガダ国の首都、王舎城(ラージャグリハ。現在のビハール州ラージギル Rājgir)の郊外につくられた僧園。
サンスクリット名ヴェーヌヴァナ・カランダカ・ニヴァーパVeṇuvana-kalandaka-nivāpaといい、詳しくは迦蘭陀(からんだ)竹園などと訳される。
迦蘭陀長者が寄進したものとも、カランダカ kalandaka というリスあるいは鳥の住する竹で囲まれた園林をビンビサーラ Bimbisāra王が奉献したものともいう。これは釈尊によって初めて受納された僧園で、成道後の第2、3、4年目の雨安居をここで過ごしたと伝えられる。
玄奘によれば、この東に仏陀入滅に際して8分された舎利の一つを祀る、阿闍世王によって建てられた仏塔があったという。