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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

 
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samyakpradhaana, (samyak)prahaaNa
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 正しい努力。悟りへの道において、それを妨げる[[あく|悪]]を断ち、それを進める善を起こすよう励むこと。<br>
 
 正しい努力。悟りへの道において、それを妨げる[[あく|悪]]を断ち、それを進める善を起こすよう励むこと。<br>
 prahaaNaに基づいて「正断(しょうだん)」「意断(いだん)」、pradhaanaに基づいて「正勝(しょうしょう)」とも訳される。<br>
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 prahāṇaに基づいて「正断(しょうだん)」「意断(いだん)」、pradhānaに基づいて「正勝(しょうしょう)」とも訳される。<br>
 
 正勤には次の四つの区分があり、「四正勤」といわれている。
 
 正勤には次の四つの区分があり、「四正勤」といわれている。
 
# すでに起こっている悪を断つ努力
 
# すでに起こっている悪を断つ努力
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 四正勤は、[[さんじゅうしちどうぼん|三十七道品]]の構成要素の一つでもある。
 
 四正勤は、[[さんじゅうしちどうぼん|三十七道品]]の構成要素の一つでもある。
  
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===alaṃkāra===
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 荘飾品。装身具。かざり。荘厳具ともいう。
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飾るに瓔珞・耳環・指環などの種種の荘厳を以ってす
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===alaṃkāra : sukakṣita===
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 飾ること。立派にすること。
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端正なる女人あり、種種に荘厳して来りて衆会に入る
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眼根は自身を荘厳することに於て増上なり
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無上の三十二大丈夫相を以って其の身を荘厳す
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vyuuha,alaMkaara
 
vyuuha,alaMkaara

2017年5月29日 (月) 05:34時点における版

正勤

samyakpradhāna, (samyak)prahāṇa

 正しい努力。悟りへの道において、それを妨げるを断ち、それを進める善を起こすよう励むこと。
 prahāṇaに基づいて「正断(しょうだん)」「意断(いだん)」、pradhānaに基づいて「正勝(しょうしょう)」とも訳される。
 正勤には次の四つの区分があり、「四正勤」といわれている。

  1. すでに起こっている悪を断つ努力
  2. いまだ生じていない悪は,これを起こさない努力
  3. いまだ生じていない善を起こす努力
  4. すでに起こっている善は,これを大きくする努力

 四正勤は、三十七道品の構成要素の一つでもある。

荘厳

alaṃkāra

 荘飾品。装身具。かざり。荘厳具ともいう。

飾るに瓔珞・耳環・指環などの種種の荘厳を以ってす

alaṃkāra : sukakṣita

 飾ること。立派にすること。

端正なる女人あり、種種に荘厳して来りて衆会に入る
眼根は自身を荘厳することに於て増上なり
無上の三十二大丈夫相を以って其の身を荘厳す

荘厳

vyuuha,alaMkaara

 サンスクリット原語の意味は、vyuuhaは「みごとに配置されていること」、alaMkaaraは「美しく飾ること」。「厳」「厳飾(ごんじき)」とも漢訳された。

 漢字の「荘」「厳」はいずれもおごそかにきちんと整えるという意味で、「荘厳」という語は仏教では特に、仏国土や仏の説法の場所を美しく飾ること、あるいは仏・菩薩が福徳・智慧などによって身を飾ることをいう。

 仏の三十二相のそれぞれが百の福徳で飾られていることを「百福荘厳」という。