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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(竹林精舎)
 
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 釈尊時代、中インドの最強国であったマガダ国の首都、[[おうしゃじょう|王舎城]](ラージャグリハ。現在のビハール州ラージギル Rājgir)の郊外につくられた僧園。<br>
 
 釈尊時代、中インドの最強国であったマガダ国の首都、[[おうしゃじょう|王舎城]](ラージャグリハ。現在のビハール州ラージギル Rājgir)の郊外につくられた僧園。<br>
 サンスクリット名ベーヌバナ・カランダカ・ニバーパ<big>Veṇuvana-kalandaka-nivāpa</big>といい、詳しくは迦蘭陀(からんだ)竹園などと訳される。
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 サンスクリット名ヴェーヌヴァナ・カランダカ・ニヴァーパ<big>Veṇuvana-kalandaka-nivāpa</big>といい、詳しくは迦蘭陀(からんだ)竹園などと訳される。
  
 
 迦蘭陀長者が寄進したものとも、カランダカ kalandaka というリスあるいは鳥の住する竹で囲まれた園林をビンビサーラ Bimbisāra王が奉献したものともいう。これは[[しゃくそん|釈尊]]によって初めて受納された僧園で、[[じょうどう|成道]]後の第2、3、4年目の[[うあんご|雨安居]]をここで過ごしたと伝えられる。<br>
 
 迦蘭陀長者が寄進したものとも、カランダカ kalandaka というリスあるいは鳥の住する竹で囲まれた園林をビンビサーラ Bimbisāra王が奉献したものともいう。これは[[しゃくそん|釈尊]]によって初めて受納された僧園で、[[じょうどう|成道]]後の第2、3、4年目の[[うあんご|雨安居]]をここで過ごしたと伝えられる。<br>
 [[げんじょう|玄奘]]によれば、この東に仏陀入滅に際して八分された[[しゃり|舎利]]の一つを祀る、[[あじゃせ|阿闍世]]王によって建てられた[[ぶっとう|仏塔]]があったという。
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 [[げんじょう|玄奘]]によれば、この東に仏陀入滅に際して8分された[[しゃり|舎利]]の一つを祀る、[[あじゃせ|阿闍世]]王によって建てられた[[ぶっとう|仏塔]]があったという。

2018年5月31日 (木) 15:58時点における最新版

竹林精舎

 釈尊時代、中インドの最強国であったマガダ国の首都、王舎城(ラージャグリハ。現在のビハール州ラージギル Rājgir)の郊外につくられた僧園。
 サンスクリット名ヴェーヌヴァナ・カランダカ・ニヴァーパVeṇuvana-kalandaka-nivāpaといい、詳しくは迦蘭陀(からんだ)竹園などと訳される。

 迦蘭陀長者が寄進したものとも、カランダカ kalandaka というリスあるいは鳥の住する竹で囲まれた園林をビンビサーラ Bimbisāra王が奉献したものともいう。これは釈尊によって初めて受納された僧園で、成道後の第2、3、4年目の雨安居をここで過ごしたと伝えられる。
 玄奘によれば、この東に仏陀入滅に際して8分された舎利の一つを祀る、阿闍世王によって建てられた仏塔があったという。