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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(唯識の界)
(戒律)
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2020年11月30日 (月) 09:00時点における版

 戒律を参照


dhātu (S)

 構成要素・種類のこと。

 「我々の心身には十八がある」と『倶舎論』では説明される。


薀・処・界の界

 十八界の界。一人の人間を構成する十八の種類。界の原語 dhātu には種姓(gotra) ・種子(bīja) ・因(hetu)・性(prakṛti)の意味がある。これらにさらに微細や任持などの意味を加える説もある。cf.十八界

 法種族義、是界義。如一山中、有多銅鉄金銀等族、説名多界。如是一身、或一相続、有十八類諸法種族、名十八界。(中略)有説。界声、表種類義、謂、十八法種類自性各別不同、名十八界。〔倶舎論1、 T29-5a〕
 種姓義、及種子義、因義、性義、是界義。〔瑜伽師地論31、T30-454c〕
 問、何等是界義。答、因義、種子義、本性義、種性義、微細義、任持義、是界義。〔瑜伽師地論56、T30-610a〕

三界の界

 欲界色界無色界の3つの世界。cf.三界

 何故名為欲等三界。能持自相故、名為界。或種族義。〔倶舎論8、T29-41b〕

世界・有情界の界

 世界(loka-dhātu)は器世界ともいい、自然や事物からなる世界。有情界(sattva-dhātu)は生命的存在(生きもの)の世界。

 界有二種。一者世界、二者有情界。〔瑜伽師地論38.T30-498c〕

唯識の界

 唯識は界を「因」の意味に解釈し、すべての存在を生じる可能力(一切法種子)を有する阿頼耶識(潜在的な根本心)と、その可能力(種子)をという語で表す。〔成唯識論3、T31-14a〕