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− | * | + | * 修行本起經 竺大力&康孟詳譯 〔T3. 0461a〕 |
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+ | 普光如来の物語をはじめとして舎利弗、目連が帰仏するまでの伝記。 | ||
+ | * 中本起經 曇果&康孟詳譯 〔T4. 0147c〕 成道から晩年までの後半生について説く。 | ||
+ | * 佛説衆許摩訶帝經 法賢譯 〔T3. 0932a〕 | ||
+ | * 佛本行集經 闍那崛多譯 〔T3. 0655a〕 | ||
+ | これらは仏弟子の因縁などを述べ、仏伝としては成道後の母国の教化までの伝記。 | ||
+ | * 佛説十二遊經 迦留陀伽譯 〔T4. 0146a〕 成道後12年間の伝記。 | ||
+ | * 方廣大莊嚴經 地婆訶羅譯 〔T3. 0539a〕 大乗の仏伝としての特徴をもっている。 | ||
+ | * 佛説普曜経 竺法護譯 〔T3. 0483a〕 上と同じ経典別訳(Lalitavistara) | ||
+ | * 佛所行讃 馬鳴菩薩造 曇無讖譯 〔T4. 0001a〕(Buddha_carita) | ||
+ | * マハーヴァストゥ(Mahāvastu,大品) | ||
+ | * 遊行経 『長阿含経』佛陀耶舍&竺佛念譯 〔T1. 0011a〕 | ||
+ | * 佛般泥洹經 白法祖譯 〔T1. 0160b〕 | ||
+ | * 大般涅槃経 法顯訳 〔T1. 0191b〕 | ||
+ | 以上3件は、釈尊入滅前後の事情を述べたもの。 | ||
+ | * ウダーナ(Udāna,自説経) パーリ仏典経蔵小部の第3経 | ||
* [http://www.metta.lk/tipitaka/1Vinaya-Pitaka/3Mahavagga-Pali/38-mahakkhandhaka-01-p.html マハーヴァッガ] | * [http://www.metta.lk/tipitaka/1Vinaya-Pitaka/3Mahavagga-Pali/38-mahakkhandhaka-01-p.html マハーヴァッガ] |
2023年7月20日 (木) 10:17時点における版
佛伝
釈尊の生涯の伝記のこと。
入滅直後にはまとまった仏伝は制作されていない。弟子たちの記憶が口伝されて残っていて、いつか一定の型を整えて伝えられるようになった、と考えるのが良い。
古いものでは、南方系で伝わった経典、スッタニパータに一部が伝えられ、成道から初期の教団の成立までは、ヴィナヤ(律蔵)のマハーヴァッガに伝えられている。
釈尊の伝記としてまとまったものは、ブッダチャリタ(仏所行讃)、ラリタヴィスタラ(方広大荘厳経・普曜経)、マハーヴァスツ(大事)がある。この内、マハーヴァストゥが最古の仏伝である。
仏伝に基づいて描かれた浮彫や絵画を「仏伝図」といい、紀元前2世紀頃に造られたバールフトやサーンチーのストゥーパの欄楯に釈尊の伝記を描いた仏伝図が彫られているから、その頃にはまとまった形に仏伝が成立していた。
なお、釈尊の行状については、以下の経典などに記載がある。
- 修行本起經 竺大力&康孟詳譯 〔T3. 0461a〕
- 佛説太子瑞應本起經 支謙譯 〔T3. 0472c〕
上記2本は、錠光仏の物語から3人の迦葉が釈尊に帰依するところまでの伝記。
- 過去現在因果經 求那跋陀羅譯 〔T3. 0620c〕
普光如来の物語をはじめとして舎利弗、目連が帰仏するまでの伝記。
- 中本起經 曇果&康孟詳譯 〔T4. 0147c〕 成道から晩年までの後半生について説く。
- 佛説衆許摩訶帝經 法賢譯 〔T3. 0932a〕
- 佛本行集經 闍那崛多譯 〔T3. 0655a〕
これらは仏弟子の因縁などを述べ、仏伝としては成道後の母国の教化までの伝記。
- 佛説十二遊經 迦留陀伽譯 〔T4. 0146a〕 成道後12年間の伝記。
- 方廣大莊嚴經 地婆訶羅譯 〔T3. 0539a〕 大乗の仏伝としての特徴をもっている。
- 佛説普曜経 竺法護譯 〔T3. 0483a〕 上と同じ経典別訳(Lalitavistara)
- 佛所行讃 馬鳴菩薩造 曇無讖譯 〔T4. 0001a〕(Buddha_carita)
- マハーヴァストゥ(Mahāvastu,大品)
- 遊行経 『長阿含経』佛陀耶舍&竺佛念譯 〔T1. 0011a〕
- 佛般泥洹經 白法祖譯 〔T1. 0160b〕
- 大般涅槃経 法顯訳 〔T1. 0191b〕
以上3件は、釈尊入滅前後の事情を述べたもの。
- ウダーナ(Udāna,自説経) パーリ仏典経蔵小部の第3経
佛殿
仏をまつる建物のこと。
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