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[[くしゃしゅう|倶舎宗]]では、すべての汚れた心に必ず起こる心所(大煩悩地法)の一つ。<br> | [[くしゃしゅう|倶舎宗]]では、すべての汚れた心に必ず起こる心所(大煩悩地法)の一つ。<br> | ||
[[ゆいしき|唯識]]では、随煩悩の一つ。身心を沈みこませ、惛昧、沈鬱、鈍感、頑迷にさせて、融通性のある積極的な活動をさせない精神作用を言う。十纏の一つ。[[ずいめん|睡眠]]と合わせて[[ごがい|五蓋]]の一つ。 | [[ゆいしき|唯識]]では、随煩悩の一つ。身心を沈みこませ、惛昧、沈鬱、鈍感、頑迷にさせて、融通性のある積極的な活動をさせない精神作用を言う。十纏の一つ。[[ずいめん|睡眠]]と合わせて[[ごがい|五蓋]]の一つ。 |
2024年3月24日 (日) 10:43時点における版
惛沈
styāna स्त्यान (S)
心所の一つ。
心のめいること。ふさぎこむこと。心の沈諺。不活発な気質。心の不活動性。心を暗く沈ませる心作用をいう。人をして懶惰、怠慢ならしめる。ことを行なうにあたって心の巧みでないこと。軽安の反対語。
倶舎宗では、すべての汚れた心に必ず起こる心所(大煩悩地法)の一つ。
唯識では、随煩悩の一つ。身心を沈みこませ、惛昧、沈鬱、鈍感、頑迷にさせて、融通性のある積極的な活動をさせない精神作用を言う。十纏の一つ。睡眠と合わせて五蓋の一つ。