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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(羯磨)
 
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 また、律典は一般に「[[かいほん|戒本]]」「[[こうりつ|広律]]」「'''羯磨'''」に分けられるが、条文の由来や運営法を記した広律中の、僧伽運営の上で必要な作法部分を抄録したものがテキストとしての'''羯磨'''であり、これらは多く中国でまとめられたものである。<br>
 
 また、律典は一般に「[[かいほん|戒本]]」「[[こうりつ|広律]]」「'''羯磨'''」に分けられるが、条文の由来や運営法を記した広律中の、僧伽運営の上で必要な作法部分を抄録したものがテキストとしての'''羯磨'''であり、これらは多く中国でまとめられたものである。<br>
 僧伽の議事は全て全員一致で決せられることを原則とし、その方法には「白四(びゃくし)羯磨」(1案件に3度同意を示す)、「白二羯磨」(1案件1議決)などがあり、事の軽重や事情に応じて用いられた。
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 僧伽の議事は全て全員一致で決せられることを原則とし、その方法には「[[びゃくしこんま|白四羯磨]]」(1案件に3度同意を示す)、「白二羯磨」(1案件1議決)などがあり、事の軽重や事情に応じて用いられた。
  
 
:「羯磨師(こんまし)」(cf. [[かいし|戒師]])、「羯磨金剛(かつまこんごう)」(三鈷杵(さんこしょ)を十字形に組み合わせた密教修法具)を「羯磨(こんま・かつま)」と略称することがある。
 
:「羯磨師(こんまし)」(cf. [[かいし|戒師]])、「羯磨金剛(かつまこんごう)」(三鈷杵(さんこしょ)を十字形に組み合わせた密教修法具)を「羯磨(こんま・かつま)」と略称することがある。

2010年10月12日 (火) 13:46時点における最新版

羯磨

karman (skt.)の音写。「かつま」とも読む。

 カルマンには大別して2種の意味がある。一つは、作用や働きの意味で最も広い用法である。第二は僧伽の議事運営法や祭式や授戒などの宗教行事をさす。この後者の用法を「業」と区別するため特に羯磨と表記した。

 また、律典は一般に「戒本」「広律」「羯磨」に分けられるが、条文の由来や運営法を記した広律中の、僧伽運営の上で必要な作法部分を抄録したものがテキストとしての羯磨であり、これらは多く中国でまとめられたものである。
 僧伽の議事は全て全員一致で決せられることを原則とし、その方法には「白四羯磨」(1案件に3度同意を示す)、「白二羯磨」(1案件1議決)などがあり、事の軽重や事情に応じて用いられた。

「羯磨師(こんまし)」(cf. 戒師)、「羯磨金剛(かつまこんごう)」(三鈷杵(さんこしょ)を十字形に組み合わせた密教修法具)を「羯磨(こんま・かつま)」と略称することがある。