ろくどう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
六道
ろくどう、SaD-gati षड्गति(sanskrit)
衆生が自ら作った業によって生死を繰り返す六つの世界。六趣ともいう。
地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天の六つ。地獄・畜生・餓鬼…の順序にする伝承や,修羅を地獄におさめる「五道」の考え方もある。とくに、地獄・餓鬼・畜生を三悪道(三悪趣)という。
gatiは、動詞√gam(行く)に由来し、「行くこと」「道」が原意で、「道」「趣」と漢訳される。
六道とする場合は「境涯」「生存状態」の意味となる。四生とあわせて「六道四生」ということもある。六道に卵生・胎生・湿生・化生の四つの生れかたの分類をあわせたもので、これで輪廻するすべての存在を包括する。六道を輪廻することを「六道輪廻」ともいう。