操作

むき

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2017年4月24日 (月) 17:57時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (無愧)

無記

avyākṛta (S)

 あらゆるものを倫理的観点から善と悪、そのどちらでもないものの三者に分ける場合の、どちらでもないものを「無記」という。これに「有覆無記」(煩悩のけがれのある)と「無覆無記」(煩悩のけがれのない)の二つがある。

十四無記

 「無記答」「捨置記」ともいう。
 釈尊が他の思想家達から世界の常・無常、有限・無限、霊魂と身体との同異、死後の生存の有無など14の形而上学的質問を受け、論争を挑まれたが、沈黙を守って答えなかったことをいう。

 善悪に「無記」に関する詳しい説明がある。

無愧

anapatrapāanapatrāpya (S)

 恥じる心のないこと。破廉恥なこと。他人に対して恥じないこと。「」とは逆の心作用である。
 唯識では、20随煩悩の一つ。

無愧心をもって恐怖と為す。外に羞恥なく、恩を棄て徳に背けり。    〔大乗本生心地観経 T3-318c〕
無愧と云は世間の見聞にも恥じずして諸の罪を崇むる心也。    〔唯識大意〕