仏道に帰依する者の遵守(じゅんしゅ)すべき規則(戒 śīla)を保持し、生活を律して非違のなきよう努めること。一般に戒律の保持は、仏道実践の基礎とされ、戒・定・慧の三学の首に数えられる。
戒には、在家信徒の守るべき「五戒」から出家修道者の守るべき「具足戒」に至るまで、繁簡の区別がある。なお大乗仏教では、別に「菩薩戒」を立て、持戒の完成を六波羅蜜もしくは十波羅蜜の第二に数える。