南伝大蔵経
65巻70冊。
南方仏教諸国に伝えられて来たパーリ語の三蔵を和訳したシリーズ。原始仏教・南方仏教研究のために不可欠なテキストである。
1935-41年に高楠順次郎の監修でわが国の仏教学者が総力を挙げて分担翻訳した。
内容:
- 長部経典 Dīghanikāya :6-8
- 中部経典 Majjhimanikāya :8-11下
- 相応部経典 Saṃyuttanikāya :12-16下
- 増支部経典 Ańguttaranikāya :17-22下
- 小部経典 Khuddakanikāya :23-44
そのほか三蔵外の文献として
- 弥蘭王問経:59上・下巻
- 島王統史(ディーパヴァンサ)・大王統史(マハーヴァンサ):60-61巻
- 清浄道論(しょうじょうどうろん):62-64巻
南方の上座部の三蔵を中心とする文献をまとめて訳出したこのシリーズは、その索引などとあわせて極めて貴重である。