こうみょう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
光明
prabhā,āloka (S)
「光明信仰」は
- 古代イランのゾロアスター教における最高の光明神アフラ・マズダー(ahura mazdā)の信仰
- インドのリグ・ヴェーダその他ひろくヴェーダ聖典一般における太陽神 sūrya;āditya
- 暁紅神 uṣas
- 火神 agni
- 雷霆神インドラ(indra)
の光明・光輝(毘盧舎那 vairocana)に対する信仰に広くみることができる。
ウパニシャッドおよびそれを継承したヴェーダーンタ哲学においても、解脱した後に身体を抜け出たアートマン(我)が光の道を歩んで最高者ブラフマン(梵)に到達すると説く。
初期仏教の光明
世間には四つの光(cattāro pajjota)がある。ここには第五(の光)はない。昼には太陽が輝き(tapati)夜には月が光り輝く(ābhāti)。また火は昼夜にそこここを照らす(pabhāsati)。正覚者は輝けるものの中で最勝者であり、この光は無上である(sambuddho tapataṃ seṭṭho/ esā ābhā anuttarā)。〔SN. I, p.15〕