操作

ごうん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2004年3月28日 (日) 07:20時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版

五蘊 (ごうん、paJca-skandha ;पञ्च स्कन्ध(skt))

 旧訳では「五陰」(ごおん)「五衆」(ごしゆ)という。色(しき)蘊・受(じゅ)蘊・想(そう)蘊・行(ぎょう)蘊・識(しき)蘊の5種であり、「蘊」(skandha स्कन्ध)とは、集まりの意味で、人間の肉体と精神を五つの集まりに分けて示したもの。特に煩悩に伴われた有漏(うろ)の五蘊を「五取蘊」(ごしゅうん、paJcopaadaana-skandha पञ्चोपादनस्कन्ध)ともいう。

 この五蘊が集合して仮設されたものが人間であるとして、「五蘊仮和合」(ごうんけわごう)と説く。これによって五蘊(=人間)の無我を表そうとした。
 五蘊のうち「色蘊」は人間の肉体を意味したが、後にはすべての物質も含んで言われるようになった。受(vedanaa वेदना)は感受作用、想(saMjJaa सँज्ञा)は表象作用、行(saMskaara सँस्कार)は意志作用、(vijJaana विज्ञान)は認識作用を指す。