えん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
縁
(skt.) pratyaya प्रत्यय
広義には、結果を引き起こした原因やその要件をいう。
結果を引き起こすための直接的・内的原因を因(hetu)というのに対し、これを外から補助する間接的原因を「縁」という。
- 広義の場合、縁はさらに4種に分類される(四縁)。
- 慮知(りょち)するという意味で、主観と客観との関係、すなわち心識が外的な対象を認識する作用を「縁」といい、この場合、「縁ずる」と読むことが多い。
- 「所縁」とは縁ぜられたもの、すなわち認識の対象をいう。
中国古典と共通の用法として漢訳仏典には、「由来する」「手段」「えにし」などが用いられる。
- 理を縁として菩提心を発するも、また因果を信じて、勤めて道を修行すべきや 『往生要集(大文第4)』