操作

わく

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2006年5月18日 (木) 11:08時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

kleza

 迷妄の心。所対の境に迷って、事理顛倒することを「惑」と言う。
 まどわすもの。迷い、また迷いのもとになるもの。対象に迷い、まどわされ、事理を正しく認識することが出来ない迷妄の心をいい、煩悩と同じ。「惑」によって悪業が生じ、その悪業が因となって苦果を生じる輪廻のあり方を「惑業苦」または「三道」という。

 阿毘達磨の教義では、惑は見惑修惑思惑ともいう)の二つに大別され、見惑は見道で、修惑は修道で断ぜられるとする。

よく所縁に惑う故に、称して惑となす。     〔大乗義章5本〕