しょうごん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
正勤
samyakpradhaana, (samyak)prahaaNa
正しい努力。悟りへの道において、それを妨げる悪を断ち、それを進める善を起こすよう励むこと。
prahaaNaに基づいて「正断(しょうだん)」「意断(いだん)」、pradhaanaに基づいて「正勝(しょうしょう)」とも訳される。
正勤には次の四つの区分があり、「四正勤」といわれている。
- すでに起こっている悪を断つ努力
- いまだ生じていない悪は,これを起こさない努力
- いまだ生じていない善を起こす努力
- すでに起こっている善は,これを大きくする努力
四正勤は、三十七道品の構成要素の一つでもある。
荘厳
vyuuha,alaMkaara
サンスクリット原語の意味は、vyuuhaは「みごとに配置されていること」、alaMkaaraは「美しく飾ること」。「厳」「厳飾(ごんじき)」とも漢訳された。
漢字の「荘」「厳」はいずれもおごそかにきちんと整えるという意味で、「荘厳」という語は仏教では特に、仏国土や仏の説法の場所を美しく飾ること、あるいは仏・菩薩が福徳・智慧などによって身を飾ることをいう。
仏の三十二相のそれぞれが百の福徳で飾られていることを「百福荘厳」という。