8巻。詳しくは『大乗本生心地観経』
出家して閑静な処に住し、心を観察して仏道を成就すべきことを説く。
この経典は、父母・衆生・国王・三宝の四恩を説くことで有名である。中に自性身(じしょうしん)、受用身(じゅゆうしん)(自受用身・他受用身)、変化身(へんげしん)の三身を説き、大円鏡智などの四智を説き、無漏法爾種子(むろほうにしゅうじ)の説を出し、さらには月輪観(がちりんかん)や三密(さんみつ)も説かれるなどしている。
唐の般若訳とされるが、かなり後代に制作されたものと考えられている。