ねはんしゅう
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涅槃宗
「常修多羅宗」ともいう。中国13宗の一。『大般涅槃経』をよりどころとして、法身常住.一切衆生悉有仏性の教義を研究する学派。
鳩摩羅什の弟子の劉宋の竺道生の闡提(せんだい)成仏説・劉宋の慧観の二教五時判などによって、涅槃経が仏陀一代の説法の帰結とされて以後、代表的な学者に南斉の僧宗、梁の宝亮、法雲らがあり、隋代までは南北各地で講究されたが、隋の智顗が法華・涅槃は同等であるが、涅槃は捃拾教(くんじゅうきょう)であると主張して以来その学派は主として天台宗の中へ吸収され、唐代に三論・法相・華厳の三宗がさかんになるにつれて衰えた。
日本では奈良時代に、元興寺・大安寺などに常修多羅宗として伝えられたが、他の諸宗のように、年分度者を定められる公認の宗とはなるに至らなかった。