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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2017年5月9日 (火) 05:40時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (一来)

一来

sakṛd-āgāmin सकृद् इगामिन् (S)は、サンスクリット語を音写して旧訳では「斯陀含」という。

 一度(sakṛd)天界に生れ再び人間界に戻ってさとりに入る者のことで、四向四果の一。原始仏教では、有身見(うしんけん)・戒禁取見(かいごんじゅけん)・疑の三結を断ち、貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)の三毒が薄くなった者。

 『倶舎論』では、一来向は欲界の修惑(しゅわく)(情的煩悩)の前三品または四品を断じた者とし、人界の家と天界の家とを往復するから「家家」(けけ)と呼ぶ。一来果は欲界の前六品を断じた位である。