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ヴィシュヌ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

ヴィシュヌ

viSNu (skt.)

 婆羅門教ヒンドゥー教の神の名。概して自然と人生の明るい面を司る神である。吉祥天に相当する神妃シュリー・ラクシュミーを侍らせ、ガルダ(迦楼羅)を乗物とし大蛇を褥(しとね)とする。この神の名はすでに『リグ・ヴェーダ』(ヴェーダ)に見えるが、バクティ(bhakti,絶対帰依)信仰の高揚とともに、シヴァと並ぶ最高神として崇められるようになったのは叙事詩・プラーナ(puraaNa、古譚・古伝話)時代以降のことである。クリシュナ、ラーマ(ラーマーヤナ)そして仏陀は、それぞれヴィシュヌの十アヴァターラ(avataara,権化化身)の一つとされる。