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かんきん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

看経

キンは唐音

1. 文を黙読すること。反対語は諷経

 『臨済録』に用例がみられ、道元の『正法眼蔵』に看経の章があって黙読の意に用いられ、看経のための堂宇を看経堂、看経に対する布施の金銭を看経銭とよんでいる。
 道元と同時期に成立した『明恵上人伝記』などでは、

僧俗群集して,あるいは看経し,あるいは礼拝す。其の声を聞くに

のように看経を読経誦経の意味で用いているところから、黙読すると規定しているのは禅宗だけかもしれない。

現在、仏祖のに、看経の儀則それ多般あり    〔正法眼蔵(看経)〕

衣の破れたるに七条(の袈裟)をかけて看経ありしが、道行にやせて色黒み、そのさま衰へてあれども    〔伽草紙・三人法師〕

2. 後代には、経文を読むこと、読経、諷経、と同じように使われた。

3. 経典を研究のために読むこと。