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げんめつ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

還滅

nivṛtti (S)

 生死輪廻が尽きて寂滅に帰すること。「還源」とも漢訳される。迷妄(めいもう)におおわれた有情は、生死を重ね六道を輪廻するが、このような在り方を「流転」(pravṛtti)という。それに対し、迷いの存在を断ち切って涅槃に入ることを「還滅」という。なお、本覚思想に基づく教説にあっては、生死を相続する迷いの心を尽くし、本来的に清浄なる心の本体(本覚の体)へ復帰することを意味する〔大乗起信論義記(中)〕。