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しゅっせけん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

出世間

loka-uttarā (S)

 世間を出ること。欲界色界無色界三界を出離すること。現象的世界を抜け出ること。汚れのない智(無漏智)で根本的真理(四諦真如)を見て涅槃に入ること。出世ともいう。世間の対。

静慮に世間の静慮と出世間の静盧の二種あり
云何出世。(中略)謂、能対治三界、無顛倒・無戯論・無分別故。是無分別、出世間義。〔『雑集論』3,T31-707b〕
断世間故、名出世間。二取随眠、是世間本。唯此能断、独得出名、或出世名、依二義立。謂、体無漏及証真如。〔『成論』9、T31-50c〕