操作

ろじん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

漏尽

āsrava-kṣaya (S)

 煩悩の尽きた状態。煩悩を離れること。「āsrava」(漏)とは、本来「流入」の意味であり、煩悩やや苦難が身の中へ漏れ入ることである。ジャイナ教ではもっぱらこの意味で考えている。
 輪廻の原因であるこれらを防止し消滅させることにより、輪廻からの解脱が得られると考えられていた。これが「漏尽」である。

 また、この状態を自ら知覚することを「漏尽智」「漏尽通」といい、三明六神通の一つである。

後には、āsravaはもっぱら「煩悩の漏出」と解釈された。