āsrava-kṣaya (S)
煩悩の尽きた状態。煩悩を離れること。「āsrava」(漏)とは、本来「流入」の意味であり、煩悩や業や苦難が身の中へ漏れ入ることである。ジャイナ教ではもっぱらこの意味で考えている。 輪廻の原因であるこれらを防止し消滅させることにより、輪廻からの解脱が得られると考えられていた。これが「漏尽」である。
また、この状態を自ら知覚することを「漏尽智」「漏尽通」といい、三明、六神通の一つである。