「ブッダゴーサ」の版間の差分
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430年頃セイロンに渡り、大寺(Mahāvihāra)に居住して、当時セイロンの言葉で伝えられていた注釈書を研究し、全[[さんぞう|三蔵]]のほとんどにパーリ語の注釈書をつくった。また独立に『清浄道論』(Visuddhimagga)を著わした。<br> | 430年頃セイロンに渡り、大寺(Mahāvihāra)に居住して、当時セイロンの言葉で伝えられていた注釈書を研究し、全[[さんぞう|三蔵]]のほとんどにパーリ語の注釈書をつくった。また独立に『清浄道論』(Visuddhimagga)を著わした。<br> | ||
セイロンでは彼の学徳をたたえて、[[みろくぼさつ|弥勒菩薩]]の再来とあがめている。晩年には故国に帰ったと伝えられる。 | セイロンでは彼の学徳をたたえて、[[みろくぼさつ|弥勒菩薩]]の再来とあがめている。晩年には故国に帰ったと伝えられる。 |
2017年5月9日 (火) 04:37時点における版
ブッダゴーサ
Buddhaghoṣa (S)
5世紀頃のインドの仏教学者。意訳して「仏音」「覚鳴」などとも呼ぶ。中インド、マガダ国のブッダガヤー付近の人。バラモンの家に生れたが、仏教に帰依し、広く経典に精通し、弁舌に巧みであり、伝道に努めた。
430年頃セイロンに渡り、大寺(Mahāvihāra)に居住して、当時セイロンの言葉で伝えられていた注釈書を研究し、全三蔵のほとんどにパーリ語の注釈書をつくった。また独立に『清浄道論』(Visuddhimagga)を著わした。
セイロンでは彼の学徳をたたえて、弥勒菩薩の再来とあがめている。晩年には故国に帰ったと伝えられる。