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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
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+ | 『[[だいちどろん|大智度論]]』によれば、五趣説は[[せついっさいうぶ|説一切有部]]、六趣説は[[とくしぶ|犢子部]]の主張であるという。また『論事』によれば、[[じょうざぶ|上座部]]は五趣説を、安達羅派(andhaka)と北道派(uttarapāthaka) とは六趣説であるという。 |
2018年7月6日 (金) 09:51時点における版
五趣
輪廻における5種の生存状態。地獄・餓鬼・傍生・人・天の5つをいう。あるいは、業の報いとして衆生が趣く5つの場所をいう。
地獄を那落迦、餓鬼を鬼、傍生を畜生ともいう。『阿含経』には五趣を説くこともあり、これに阿素洛を加えて六趣を説くこともある。
『大智度論』によれば、五趣説は説一切有部、六趣説は犢子部の主張であるという。また『論事』によれば、上座部は五趣説を、安達羅派(andhaka)と北道派(uttarapāthaka) とは六趣説であるという。