「あじゃせ」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ（WikiDharma）』
(→阿闍世) |
|||
| (同じ利用者による、間の1版が非表示) | |||
| 1行目: | 1行目: | ||
| − | + | =阿闍世= | |
| − | [[サンスクリット]]の | + | [[サンスクリット]]の Ajātaśatru अजातशत्रु、[[パーリ]] Ajātasattu अजातसत्तु の音写。 |
| − | + | アジャータシャトル。古代インドのマガダ国王ビンビサーラ([[びんばしゃら|頻婆娑羅]])の王子。デーヴァダッタ([[だいばだった|提婆達多]])にそそのかされて父王を殺害し、[[しゃか|釈迦]]入滅８年前に即位、後、後悔の念激しい時、大臣ジーヴァカ([[ぎば|耆婆]])のすすめで釈迦に会い入信する。<br> | |
| − | + | 母は、ヴィデーハの女ヴァイデーヒー([[いだいけ|韋提希]]夫人(ぶにん))という。コーサラ王の妹。コーサラ王プラセーナジット([[はしのく|波斯匿]])とも戦うが後に和睦。またヴァッジ族を滅ぼそうとして釈迦より、ヴァッジ族は決して衰退しない七つのことを実行していると聞いて断念する。<br> | |
| − | + | 釈迦入滅の後、[[おうしゃじょう|王舎城]]に[[しゃり|舎利]]塔を建てて供養する。この話は[[かんむりょうじゅきょう|観無量寿経]]に説かれ、わが国の文学や美術に与えた影響も大きい。 | |
2017年4月14日 (金) 08:19時点における最新版
阿闍世
サンスクリットの Ajātaśatru अजातशत्रु、パーリ Ajātasattu अजातसत्तु の音写。
アジャータシャトル。古代インドのマガダ国王ビンビサーラ(頻婆娑羅)の王子。デーヴァダッタ(提婆達多)にそそのかされて父王を殺害し、釈迦入滅８年前に即位、後、後悔の念激しい時、大臣ジーヴァカ(耆婆)のすすめで釈迦に会い入信する。
母は、ヴィデーハの女ヴァイデーヒー(韋提希夫人(ぶにん))という。コーサラ王の妹。コーサラ王プラセーナジット(波斯匿)とも戦うが後に和睦。またヴァッジ族を滅ぼそうとして釈迦より、ヴァッジ族は決して衰退しない七つのことを実行していると聞いて断念する。
釈迦入滅の後、王舎城に舎利塔を建てて供養する。この話は観無量寿経に説かれ、わが国の文学や美術に与えた影響も大きい。