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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(分段生死)
 
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 略して「分段」ともいう。
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 略して「分段」ともいう。2種生死の一つで、[[ろくどう|六道]]に[[りんね|輪廻]]する凡夫の生死を言う。六道に輪廻する身はそれぞれその業因に随って寿命に分限があり、形や体に断別があるので分断と言う。
  
 身体とその寿命とに分段(限界)がある生死、すなわち、ふつうわれわれ凡夫がこうむる生死のあり方をいい、「[[へんにゃくしょうじ|変易生死]]」二障(煩悩障と所知障)のうちの煩悩障を縁とし、変易生死が無漏(むろ)業を因とし所知障を縁とするのに対比される。
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 身体とその寿命とに分段(限界)がある生死、すなわち、ふつうわれわれ凡夫がこうむる生死のあり方をいい、「[[へんにゃくしょうじ|変易生死]]」二障([[ぼんのうしょう|煩悩障]]と[[しょちしょう|所知障]])のうちの煩悩障を縁とし、変易生死が[[むろ|無漏]]業を因とし所知障を縁とするのに対比される。
  
:分段生死をはなれ、初果を証したる聖者、なほ貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)等の[[さんどく|三毒]]をおこす    〔三部経大意〕
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: 分段生死をはなれ、初果を証したる聖者、なほ貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)等の[[さんどく|三毒]]をおこす    〔三部経大意〕
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: 言<sub>2</sub>分段<sub>1</sub>者。六道<sup>ノ</sup>果報三世分異名爲<sub>2</sub>分段<sub>1</sub>。分段之法始起爲<sub>ㇾ</sub>生。終謝為<sub>ㇾ</sub>死。    〔大乗義章8本〕

2019年12月16日 (月) 21:23時点における最新版

分段生死

 略して「分段」ともいう。2種生死の一つで、六道輪廻する凡夫の生死を言う。六道に輪廻する身はそれぞれその業因に随って寿命に分限があり、形や体に断別があるので分断と言う。

 身体とその寿命とに分段(限界)がある生死、すなわち、ふつうわれわれ凡夫がこうむる生死のあり方をいい、「変易生死」二障(煩悩障所知障)のうちの煩悩障を縁とし、変易生死が無漏業を因とし所知障を縁とするのに対比される。

 分段生死をはなれ、初果を証したる聖者、なほ貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)等の三毒をおこす    〔三部経大意〕
 言2分段1者。六道果報三世分異名爲2分段1。分段之法始起爲生。終謝為死。    〔大乗義章8本〕