「いっしんごねん」の版間の差分
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世尊、われ一心に尽十方無礙光如来に帰命したてまつりて、安楽国に生ぜんと願ず。〔浄土論、p.29〕 | 世尊、われ一心に尽十方無礙光如来に帰命したてまつりて、安楽国に生ぜんと願ず。〔浄土論、p.29〕 | ||
とある[[いっしん|一心]]と、[[じょうごう|長行]]に説かれる[[ごねんもん|五念門]]との関係をあらわす名目。[[じようどしんしゅう|浄土真宗]]では、体具の五念・相発の五念の2つの見方をする。<br> | とある[[いっしん|一心]]と、[[じょうごう|長行]]に説かれる[[ごねんもん|五念門]]との関係をあらわす名目。[[じようどしんしゅう|浄土真宗]]では、体具の五念・相発の五念の2つの見方をする。<br> | ||
− | ==体具の五念== | + | ===体具の五念=== |
一心の中に[[あみだぶつ|阿弥陀仏]]が修した五念門の[[くどく|功徳]]がそなわっていることをいう。五念門を修するのと同様の[[じりりた|自利利他]]の功徳がそなわっている一心こそ[[おうじょう|往生]]の[[しょういん|正因]]とされる。『二 | 一心の中に[[あみだぶつ|阿弥陀仏]]が修した五念門の[[くどく|功徳]]がそなわっていることをいう。五念門を修するのと同様の[[じりりた|自利利他]]の功徳がそなわっている一心こそ[[おうじょう|往生]]の[[しょういん|正因]]とされる。『二 | ||
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一心を得たものには、[[しんじん|信心]][[そうぞく|相続]]のすがたとして五念門の相があらわれでてくることをいう。 | 一心を得たものには、[[しんじん|信心]][[そうぞく|相続]]のすがたとして五念門の相があらわれでてくることをいう。 |
2023年1月19日 (木) 20:01時点における最新版
一心五念
世尊、われ一心に尽十方無礙光如来に帰命したてまつりて、安楽国に生ぜんと願ず。〔浄土論、p.29〕
とある一心と、長行に説かれる五念門との関係をあらわす名目。浄土真宗では、体具の五念・相発の五念の2つの見方をする。
体具の五念
一心の中に阿弥陀仏が修した五念門の功徳がそなわっていることをいう。五念門を修するのと同様の自利利他の功徳がそなわっている一心こそ往生の正因とされる。『二 門偈』には
願力成就を五念と名づく。〔二門偈、p.548〕
とある。