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[[あくま|悪魔]]を[[ごうぶく|降伏]]させること。[[ぶつだ|仏陀]]の伝記の八大事件([[はっそうじょうどう|八相成道]]の一つとなっている。釈尊が悟りを開かれた際に魔王([[はじゅん|波旬]](pāpīyas))をはじめ多くの悪魔・魔女たちが脅迫・誘惑して成道の妨害を企てたが、このとき釈尊は右手で大地を指差して悪魔を退散させた。この姿から左手で衣をとり、右手を右膝の前で大地に触れる「降魔印」の[[いんぞう|印相]]ができている。<br> | [[あくま|悪魔]]を[[ごうぶく|降伏]]させること。[[ぶつだ|仏陀]]の伝記の八大事件([[はっそうじょうどう|八相成道]]の一つとなっている。釈尊が悟りを開かれた際に魔王([[はじゅん|波旬]](pāpīyas))をはじめ多くの悪魔・魔女たちが脅迫・誘惑して成道の妨害を企てたが、このとき釈尊は右手で大地を指差して悪魔を退散させた。この姿から左手で衣をとり、右手を右膝の前で大地に触れる「降魔印」の[[いんぞう|印相]]ができている。<br> | ||
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2023年10月18日 (水) 08:41時点における最新版
降魔
mārajaya (S)
悪魔を降伏させること。仏陀の伝記の八大事件(八相成道の一つとなっている。釈尊が悟りを開かれた際に魔王(波旬(pāpīyas))をはじめ多くの悪魔・魔女たちが脅迫・誘惑して成道の妨害を企てたが、このとき釈尊は右手で大地を指差して悪魔を退散させた。この姿から左手で衣をとり、右手を右膝の前で大地に触れる「降魔印」の印相ができている。
密教では仏の威力をかりて魔や怨敵を制圧するために護摩を修したりする降伏法・調伏法が発達した。