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ぶつぞう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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佛像

 仏教で礼拝の対象となる絵画や彫刻の総称である。絵画の類は仏画・図像・繍仏などと別の呼称があるから、一般的には彫刻としての、木像・金銅像・乾漆像塑像・泥像・塼像などを意味する。また図像的な尊容に関する一般用語にもなる。

功徳

 『道行般若経』の中に、仏像を作る功徳のことに触れている。

譬如佛般泥洹後有人作佛形像。人見佛形像無不跪拜供養者。其像端正姝好如佛無有異。人見莫不稱歎。莫不持華香繒綵供養者。賢者呼佛。神在像中耶。薩陀波倫菩薩報言。不在中。所以作佛像者。但欲使人得其福耳。不用一事成佛像。亦不用二事成。有金有黠人。若有見佛時人佛。般泥洹後念。佛故作像。欲使世間人供養得其福。
 (ダルモードガタ菩薩がいう)「たとえば、ブッダが完全に涅槃されたのちにある人が『仏の形像』を作るとしよう。ひとは仏の形像を見てひざまずいて拝み、供養しないものはいない。その像は端正ですぐれた形相をもっていて、(ほんとうの)ブッダと少しも異っていない。ひとはみなそれを見て歎称し、花や香やいろどった絹をもって供養する。賢者(サダープラルディタ)よ。仏という神が像のなかにあるだろうか」
 サダープラルディタ菩薩は答えていう。
 「像中にはございません。仏像を作る理由は、ただひとにその福徳を得させるだけのことです……ブッダが完全に涅槃されたのちに、ブッダを念ずるために像を作ります。世間のひとにそれを供養してその福徳を得させようと思うからです」〔『道行般若経』曇無蝿菩薩品第二十九、T08-0476b〕

 つまり、支婁迦讖が翻訳した時点に、すでにインドには仏像を作っていたと考えられる。

種類

 密教の儀軌制定以前には一定しなかったが、その後は制約を受けることになった。しかし儀軌そのものが口伝による異説が多いため、極めて種類が多い。
 形容の上から分類すると、仏(如来)・菩薩・声聞(比丘・僧)・天女・童子・忿怒・神王・鬼・畜生などに分れ、一々の像は台坐(乗物)・持物〈じもつ〉・光背・印相などで区別する。姿勢には立像・坐像・臥像のほか倚像〈いぞう〉・半跏像がある。

 造像には御衣木加持を行ずるなど一定の法を行う。