ろくにゅう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
六入
ろくにゅう、SaD-aayatana षडायतन(sanskrit)
これは旧訳であり、「六入処(ろくにゅうしょ)」ともいい、新訳では六処(ろくしょ)と訳す。
「入」(aayatana)とは入って来るところ、あるいは入って来るものの意味である。前者の意味では、外界の認識の対象がそこから入って来る器官として六根を指し、後者の意味では、外界における認識の対象として六境を指す。
六根を「六内入」(ろくないにゅう)「六内処」(ろくないしょ)、六境を「六外入」(ろくげにゅう)「六外処」(ろくげしょ)といい、合わせて「十二入」「十二処」とする。これに六識を加えたのが十八界である。
六入は、十二因縁の第5番目として説かれているが、これは「六内入」すなわち「六根」である。