ろくにゅう

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六入

ろくにゅう、ṣaḍ-āyatana षडायतन (S)

 これは旧訳であり、「六入処(ろくにゅうしょ)」ともいい、新訳では六処(ろくしょ)と訳す。
 「入」(āyatana)とは入って来るところ、あるいは入って来るものの意味である。前者の意味では、外界の認識の対象がそこから入って来る器官として六根を指し、後者の意味では、外界における認識の対象として六境を指す。
 眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根の6つの根(器官)をいう。十二処のなかの6の内処をいう。六根を「六内入」(ろくないにゅう)「六内処」(ろくないしょ)、六境を「六外入」(ろくげにゅう)「六外処」(ろくげしょ)といい、合わせて十二入十二処とする。これに六識を加えたのが十八界である。

 六入は、十二因縁の第5番目として説かれているが、これは「六内入」すなわち「六根」である。

 十二縁起の一契機としての六処。十二縁起のなかの第5番目の契機。
 〈有部〉の三世両重の因果説によれば、母体のなかの胎児が眼などの器官を生じおわって、いまだ器官()と対象()と認識作用()とが結合しない間の段階をいう。
 〈唯識〉の二世一重の因果説によれば、未来に異熟無記の眼根などの六根を生じる種子をいう。

眼等已生、至根境識未和合位、得六処名。〔『倶舎』9,T29-48b〕
六処支、唯内六処。此唯取彼異熟種故。即五色根、及前六識若有異熟居過去世、説為意也。〔『述記』8本、T43-519b〕