けっかい
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
結界
siimaabandha, सीमाबन्ध (skt.)
教団の僧尼の秩序を維持するため、ある一定の区域を限ること。
受戒や布薩などを行うための「摂僧界(しようそうかい)」、その内では三衣を離れて宿しても罪とならない「摂衣界」、その内で食を煮ても罪にならない「摂食界」がある。
密教では修行道場に魔障が入らないように特別の修法によって結界する。これに「国土結界」「道場結界」「壇上結界」があり、比叡山や高野山は国土結界の例である。
その他、女性の出入を禁じた「女人(にょにん)結界」、女性や俗人を禁ずるための「結界石」などがある。
- 大師自ら結界して、谷を堺ひ、峰を局(かぎ)って、女人の形を入れず 『無量寿経釈』