Vaatsiiputriiya वात्सीपुत्रीय (skt.)
釈尊の没後300年頃に分れた、部派仏教の一派。「跋私弗底梨与」とも書く。
上座部系統の説一切有部から分れた。 この派の特徴は、輪廻の主体として人格的主体(補特伽羅)を想定した。この補特伽羅説は、五蘊説と輪廻説とを調和させるために立てられたものと考えられている。