あじゃせ
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阿闍世
サンスクリットの ajaatazatru अजातशत्रु、パーリ ajaatasattu अजातसत्तु の音写。
アジャータシャトル。古代インドのマガダ国王ビンビサーラ(頻婆娑羅)の王子。デーヴァダッタ(提婆達多)にそそのかされて父王を殺害し、釈迦入滅8年前に即位、後、後悔の念激しい時、大臣ジーヴァカ(耆婆)のすすめで釈迦に会い入信する。
母は、ヴィデーハの女ヴァイデーヒー(韋提希夫人(ぶにん))という。コーサラ王の妹。コーサラ王プラセーナジット(波斯匿)とも戦うが後に和睦。またヴァッジ族を滅ぼそうとして釈迦より、ヴァッジ族は決して衰退しない七つのことを実行していると聞いて断念する。
釈迦入滅の後、王舎城に舎利塔を建てて供養する。この話は観無量寿経に説かれ、わが国の文学や美術に与えた影響も大きい。