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いん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2007年12月29日 (土) 16:35時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版

(skt.) hetu हेतु

結果を造るもの。原因のことである。

造はこれ因の義なり。『婆沙論』127
親生義。これを目して因となす。『大乗義章』2

二因

  1. 生因 本具法性、すなわち能く一切の善法を発生する。米麦の種が能く萌芽を生ずるようなものである。
  2. 了因 智慧をもって法性の理を照了する。灯火が物を照らし了々と見るようなものである。
    涅槃経』28
  1. 能生因 第八識がよく眼等の諸識を生起し、また一切善悪の因となる。穀麦等の種が萌芽を発生する因となるようなものである。
  2. 方便因 眼等の諸識がよく方便となって第八識の善悪の種を因発する。水土をもって穀麦等の萌芽を発生する方便となるようなものである。
    『宗鏡録』71
  1. 習因 貪欲を習えば、すなわち貪欲がますます増長するようなもの。新訳では「同類因」という。
  2. 報因 善悪の因を行ずればすなわち苦楽の報を得るようなもの。新訳では「異熟因」という。
    『四教儀集註中』
  1. 正因 衆生に本より具わっている理性が正しく成仏の因となるもの。
  2. 縁因 一切の功徳善根智慧の了因を資助して、正因の性を開発するもの。
    『涅槃経』28