しゅほう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
修法
dharmaM kariSyaami (S, 『金七十論』T54-1250a)、「すほう」「ずほう」とも読む。
密教で加持祈祷を実践すること。種々の供物を供え、護摩を修し、ロに真言を唱え、手に印を結び、心に本尊を念じて、行者と本尊とが一体となることによって所期の成果を達成するための儀式。その目的やそれをかなえようとする行法によって、福徳を増進させようとする増益法、災害や苦難などをしずめ、また除くための息災法、仏・菩薩や国王の愛謹を得、相互の慈愛心を生ぜしめるための敬愛法、悪人・悪心をおさえるための降伏法、本尊を召請する鉤召法の五種の修法がある。
一般の加持祈祷は病気や安産に関するものが主であるから、息災法か降伏法を修することが多い。このほか、大日如来・不動尊・聖天・薬師如来・鬼子母神・観音菩薩など、その修法の本尊によって種々の名がある。