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さんたい

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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三諦

空仮中の3種の真理。天台宗の説。

 天台宗ではすべての存在がそのままで諸法実相の真理を明らかにする3面として、の三諦(真俗中の三諦)を説く。
 これは『瓔珞本業経』賢聖学観品や『仁王般若経』二諦品などの説に基づいて、智顗の『法華玄義』巻1上、巻2下、『摩訶止観』巻1下、巻3上、巻5上などに説くところである。

  1. 空諦(真諦、無諦)とは、すべての存在は執われの心によって考えられるような実体はなく、空無のものであること(破情)
  2. 仮諦(俗諦、有諦)とは、すべての存在は無実体のために縁によって仮に生じ存在するものであること(立法)
  3. 中諦(中道第一義諦)とは、すべての存在は一面的に考えられるような空・仮を超えた絶対のものであって、その本体は言説思慮の対象ではないこと(絶待)

 この三諦の説は化法妙の四教のうち別・円の二教で説かれるが、別教の三諦は隔歴<きゃくりゃく>二諦、歴別<りゃくべつ>三諦、次第三諦、不融三諦、別相三諦、