upakāra-saṃpad (S)
如来の3つの円徳(因円徳・果円徳・恩円徳)の一つ。 生きものを地獄・餓鬼・畜生の3つの悪い生存状態(三悪趣)から、また生死の輪廻から救済する、あるいは善い生存のありよう(善趣)、あるいは三乗(声聞乗・縁覚乗・菩薩乗)に入れしめる、などの如来の他者救済の卓越したすばらしさ・偉大性をいう。〔『倶舎』27、T29-141b~c〕