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けごんごきょうしょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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華厳五教章

具名:華厳一乗教義分斉章、4巻、法蔵〈643-712〉撰、T45-477-509

 華厳教学に対する概説書であると同時に、一種の仏教概論となっている。

第1章 一乗の意味を明らかにして、華厳独特の一定と、三乗に説かれる一乗について述べる。
第2章 一乗や三乗の教義、およびその利益について述べる。
第3章 中国仏教の代表的教学者10人の仏教観を述べる。
第4章 仏教における種々の見解を整理し、価値的に分類し、いわゆる5教10宗の教判を立てる。
第5章 5教について、相互の関係を論じる。
第6章 経典の説かれた時間的順序を論じる。
第7章 時間的順序の理由について述べる。
第8章 一乗と三乗の相違点を10項目にわたって論じる。
第9章 華厳教学と他の教学の関係を、意識や仏性や、修行の段階など10の観点から考察して、華厳教学を仏教全体の中で位置づける。
第10章 華厳教学の特徴的内容を、ことに十玄門・六相などについて述べる。

 著者法蔵は、つねに華厳学の立場に立ちつつ、仏教全体を展望し体系づけている。