じっかい

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十戒

śrāmaṇera-saṃvaraじゅっかい』とも読む。
 原語は、沙弥の学処(がくしょ)(守るべききまり)の意味。10条あるから一般にはこのように呼ぶ。出家して沙弥・沙弥尼になるときに受持する戒のことである。内容は在家信者の五戒およびそれを一歩出家に近づけた臨時の戒である八斎戒に共通し、その上に正午以後食事をしない、財産を貯えない、の2条を加えたもの。
 出家さらに比丘への階梯が明瞭に見てとれる位置にある。ただ後には十善戒や『梵網経』の十重禁戒など、10条からなる様々な戒も「十戒」と称するようになった。
 なお平安時代末期頃から釈教歌として、十戒の各戒を詠題とした「十戒歌」がよまれた。

十戒を授けられければ、中将随喜の涙を流いて、これを受けたもち給ふ    〔平家(10.戒文)〕

十界

倶舎論』(巻1)で、十界(daśa dhātavaḥ)とは、眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)の「五根」と、・声(しょう)・香(こう)・味(み)・触(そく)の「五境」(五欲)とを合わせていう。

この場合の〈〉(dhātu)とは構成要素の意味である。

十界

 迷えるものと悟れるものとのすべての境地(存在もしくは生存の領域)を10種に分類したもの。
 地獄界・餓鬼界・畜生界・阿修羅界・人間界・天上界・声聞界・縁覚界・菩薩界・界である。